オススメ度:★★☆☆☆
『ワイルドスピード スーパーコンボ』は2019年8月2日公開となったデヴィット・リーチ監督のカーアクション映画。
大人気シリーズ『ワイルドスピード』シリーズ初のスピンオフ映画であり、ドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスとジェイソン・ステイサム演じるデッカード・ショウを主人公に描く。
『ワイルド・スピード』シリーズ
『ワイルド・スピード』シリーズはストリート・レーシングをテーマとしたカーアクション映画である。
シリーズ累計興収5000億円を突破、ここ日本では回を重ねる度に右肩上がりに興収を跳ね上げ、他に類を見ない最強のアクションシリーズへと成長を遂げてきた大ヒットシリーズだ。
『ワイルド・スピード スーパーコンボ』
今回の主役はワイスピファンにはおなじみのルーク・ホブスとデッカード・ショウ。
シリーズではすでに2度顔を合わせているが、今回はガチで手を組むだけに、重量級のスケールとなるのは必然的。
ロンドン市街で繰り広げられるカーチェイスや銃撃戦、削岩機やトラックを駆使したロシアの大逃走劇、灼熱のサモアを舞台にホブス一家勢揃いの肉弾戦、車のコンボでヘリ撃墜…!
世界中を飛び回り、シリーズのみならず、アクション・エンターテインメントのイメージをも一新するぶっちぎりの一本が、この夏、スクリーンを駆け抜ける!
ストーリー
英国諜報部M16が謎のテロ組織から全人類の半分を滅ぼす新型ウイルス兵器の奪還作戦を実行。
無事に改宗を果たすも、突如現れた男<ブリクストン>の襲撃を受け、部隊は壊滅状態に。
M16のエージェント、ハッティはウイルス兵器を手にその場から脱走し、姿を消す。
事態を重く見た政府はウイルス兵器の回収とハッティ保護のため、組織外のエージェント、」もとFBI特別捜査官ルーク・ホブスと元M16エージェントのデッカード・ショウを招集。
だが二人は互いの顔を見るなり「こんなやつと誰が組むか!」とブチ切れる。
仲違いを続ける中、武装集団の急襲を受け、ロンドンの街で激しいカーチャ椅子を繰り広げる。
敵の攻撃を何とか退けた二人は、行方知れずだったハッティを確保。
彼女はなんとハッティの妹だった!
登場人物
ルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)
元アメリカ外交保安部(DSS)捜査官。ロサンゼルスにて娘のサマンサと暮らしていたところ、CIAの要請を受ける。
ショウとは犬猿の仲であり、任務の協力者として顔を合わせたショウに対して「気取った発音が気に入らない」などと口汚く罵った挙句、共同作戦中も終始いがみ合っている。
父親はかつて家族ぐるみでの盗品稼業に手を染めており、自身もそれに加担していた過去があったことから警察官となった。
島を出て警察官となったこと、警察官として父親を検挙したことなどが家族から「裏切り」と見なされ故郷とは疎遠になっていた。
デッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)
元イギリス軍特殊部隊員で元MI6エージェント。
ロンドンにて愛車のマクラーレン・720Sと共に優雅な生活を送っていたところ、CIAの要請を受ける。
ホブスとは犬猿の仲であり、任務の協力者として顔を合わせた際には「顔を見ると吐き気がする」などと罵った。
家族想いであり、服役中の母親と定期的に面会している他、疎遠となっていた妹のハッティに対しても積極的に関係修復を試みている。
ブリクストン(イドリス・エルバ)
元MI6エージェントで超人的な能力を持ち自らを「黒いスーパーマン」と称するテロ組織「エティオン」の戦士。
全身黒のハイテクスーツに身を包み、自動走行や自在な変形が可能なハイテクバイクに搭乗する。増強されたパワーや俊敏性を武器に、敵の行動を予測する能力を駆使して攻撃を受けることなく相手にダメージを与える。
かつてはショウの同僚であったが、任務上の都合からショウによって射殺された。
その後エティオンに人体実験を施され超人として復活。
ショウに裏切られたことを恨み人を信じることを拒否している。エティオンが掲げる「人類の殲滅による世界の浄化」の実現を目指し、「スノーフレーク」を利用しようとする。エティオンの権力を利用した情報操作を得意としており、ショウがMI6から追われることとなった原因を作った。
ハッティ・ショウ(ヴァネッサ・カービー)
MI6エージェントでデッカードの妹。
兄であるデッカードに対してはMI6を裏切った人物として距離を置いていた。
幼少期から兄と共に銀行強盗ごっこなどで遊んていた。
感想
筆者は『ワイルド・スピード』シリーズのファンであり、毎回最新作は劇場で視聴してきた。
そして元々鑑賞すると決めていた映画に関しての前情報は極力シャットダウンして劇場へ足を運ぶ主義である。
序盤「ドム」はいつ出てくるんだろう?「レティ」はまだかな?
などとワクワクしていたが、一向にいつものレギュラーメンバーは姿を現さず、そうこうしている内にサイボーグスーツを着用したまるでアベンジャーズのキャラのような敵キャラや、コンピュータ制御による自動運転で運転手なしでも走るナイトライダーのようなバイクなどが登場し少しパニックになった。
察しのよい読者諸君はもう勘付いたかと思うが、筆者は本作を“スピンオフ”だと知らずに鑑賞したのだった(笑)。
結果中身は筆者の大好きな『ワイルド・スピード』とはかなり毛並みの違う作品となっておりがっかりしてしまった。
しかし本作を『ワイルド・スピード』シリーズとせず、近未来SFアクションとして見た場合決してそこまで駄作ではないと思う。
主人公のドウェイン・ジョンソンとジェイソンステイサムは最高に格好良く、ヒロインであるヴァネッサ・カービーもとてもキュートな演技を見せてくれ最後まで飽きずに楽しめるはずだ。
今回の個人的ながっかり感はスピンオフと知らずに鑑賞した筆者の落ち度でもあるが、それと同時にこの内容であるならば『ワイルド・スピード』の名を冠する作品にするべきではなかったのでは無いかと些か憤りも感じたが…(負け惜しみ)。
とりあえず『ワイルド・スピード』シリーズという先入観を取り払ってSFアクションとして楽しむ分には鑑賞しても良いのではなかろうか。
今後製作陣ははこの2人を主人公としたスピンオフもシリーズ化するとの事だが、筆者は『ワイルド・スピード』ナンバリングタイトルは引き続き劇場に足を運ぶつもりだが、スピンオフシリーズはDVDでいいかなとも思っている。
今回はワイルド・スピードシリーズ初のスピンオフ『WILD SPEED SUPER COMBO』の紹介でした!
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