オススメ度:★★☆☆☆
『戦場の狼』は1986年9月27日にファミリーコンピュータ用ソフトとしてカプコンより発売されたアクションシューティングゲーム。
オリジナルは1985年5月に同社が稼働させたACゲーム。
本記事ではファミコン版をメインに取り扱っている。
『戦場の狼』とは
1985年にカプコンが稼働させたACゲーム。
欧州で様々なハードに移植された他、日本ではファミコン、PC-8801、FM-7、MSXに移植された。
海外版のタイトルは『COMMANDO(コマンドー)』。
同年にアーノルド・シュワルツネッガー主演で同名の映画が公開され、大ヒットしたが本作とは何の関係もない(笑)。
主人公がめっちゃ強くて銃をぶっ放しまくりというところはそっくりだが(笑)。
ファミコン版の『戦場の狼』は116万本を売り上げる大ヒットとなっており、これはファミコンソフト全1252本の中でも30位の快挙となっている。
ちなみにファミコンSTGというジャンルの中ではゼビウスに次いで2位である。
ゲームシステム
プレイヤーは主人公である孤高の軍人スーパージョーを操作し、敵陣地をひたすら突き進む縦スクロールアクションシューティング。
スクロールは一応任意であるがほぼ強制スクロールとなってる。
被弾または敵に接触すると1ミスとなる残機制で2人プレイが可能(交互)。
ステージは全8エリアで構成されており、クリアすると最初に戻るループ制。
武器はマシンガンと手榴弾の2種類のみ。
マシンガンは射程制限ありの弾は無限。
手榴弾は回数制限ありだが放物線を描いて投げることができるので、障害物の裏に隠れてる敵などを一掃できる。
各エリアの道中ではジオラマ風の格好良いグラフィックに戦場っぽい様々なギミックや演出が導入されており、戦場マーチをイメージした勇ましいBGMとも相まって戦争での白兵戦気分を満喫できる。
ファミコン版
ファミコン版は基本オリジナルを準拠した内容ではあるが、特定箇所を手榴弾で爆破してハシゴを出現させ、地下室へ入って多数の弾薬や高得点が得られたり、手持ちの武器をパワーアップできるなどのオリジナル要素も追加されている。
さらに面セレクトなどの裏技なども多数用意されるなど、家庭用機ならではの要素も取り入れられている。
しかし本作の様に多数の敵キャラクターが入り乱れ出現するゲームはファミコンのスペックだと負担が大きく、画面のチラツキなどの処理落ちが激しく決して爽快に遊べるとは言い難かった。
とはいえそれまでカプコンはファミコン移植を超劣化移植で悪名の高いマイクロニクスに委託していたが、本作からは自社で移植を手掛ける様になった事により、以前の移植タイトルである『魔界村』や『エグゼドエグゼス』に比べると幾分かマシになったとも言える(笑)。
最後に
筆者は本作を持っていなかったが、友達の家で遊ばせてもらったことがある。
その頃はまだ幼かったという事もあるが、とても難しく1面クリアすらもできなかったと記憶している。
当時は「こんな難しいゲーム絶対に無理だよ」と思っていたが、『魔界村』や『ロックマン』などに代表される激ムズだけどやり込むことによって先に進める様になるというカプコンの特性に漏れない面白さを秘めたタイトルであることを後に知った。
数あるカプコン作品の中でも知名度の高い作品であり、バーチャルコンソールで配信されている他、カプコンジェネレーション第4集(1998年PSP・SS)、カプコンクラシックコレクション(2006年PSP)、カプコンアーケードキャビネット(2013年PS3・XB360)などにも収録されている。
最近ではカプコンアーケードスタジアム(Switch)にて配信もされているので古いゲームながら今でも遊ぶ事ができる。
筆者も子供の頃のリベンジを兼ねて今度久しぶりに遊んでみようと思う(笑)。
今回はカプコン初期の大ヒットアクションシューティング『戦場の狼』の紹介でした!
あわせて読みたい