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【ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち】勇者よ、目覚めなさい【ドラクエ4・レビュー】

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オススメ度:★★★★☆

 

1990年2月11日にエニックスよりファミコン用ソフトとして発売されたロールプレイングゲーム。

ドラゴンクエストナンバリングタイトルの第4作である。

前3作までは「初心者でも遊べるようにハードルを低くしたコンピュータRPG」という構想で開発されたのに対し、本作からはドラゴンクエスト独自の複雑なシステムの導入が進んでいくこととなる。

大きな点としては、5つの章に分かれたシナリオや、AIによる戦闘システム、5人以上の仲間キャラクターと同時に冒険できる馬車システムなどが導入された。

 

 

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ドラゴンクエスト4とは

ファミコン用ソフトとしてはシリーズ最後の作品となる。

次作の「ドラクエ5」からはSFCでの発売となった。

前3作は「ロト三部作」として完結し、本作は新たに始まった「天空シリーズ」の第一弾である。

それまで1年おきに発売されてきたシリーズだが、前作「ドラクエ3」の発売から2年の年月を空けての発売となった。 

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RAM容量は4メガビットであり、これはそれまでエニックスから発売された5本のタイトル「ドラクエ1~3、ドアドア、ポートピア連続殺人事件」の容量を全て足してもまだ余る容量であった。(それでもJPEG1枚の容量より少ないのだが…)

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前作「ドラクエ3」の発売日にはソフトを入手したいゲーマーたちが学校をサボって家電量販店の前に並んだり、ソフトの恐喝、盗難などが多発し大混乱になった。

そのの混乱を教訓に、トラブルを避けるため、ドラゴンクエストシリーズとして初めて平日ではなく、日曜日に発売された。

 

世界地図

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第一章から第四章まではプレイヤーの移動できる範囲が制限され、地域も異なるが、第五章では世界全体が舞台となる。

ゲーム終盤では世界の中央にあるゴットサイドの島を訪れることになるが、この島は気球でのみ上陸することが可能である。

ゴットサイドの島は気球で上陸することで、専用の拡大マップに切り替わる。

 

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全5章からなるストーリー

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本作のシナリオは1章ごとに主人公と舞台を変えながら展開するオムニバス形式で展開する。

第1章~第4章の主人公たちが、第5章で勇者のもとに集結するという構成になっている。
章が進むごとに難易度やシナリオの特殊性は上がり、各シナリオがRPGのチュートリアルとしての機能も持つ。
どの章も比較的短いプレイ時間でクリアできるミニRPGとして十分楽しめる内容になっている。

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各章で登場キャラの戦闘スタイルや仕様が異なるため、章が変わるたびに新鮮な気持ちでプレイができる。

第4章までそれぞれの冒険を体験したことにより、第5章でまだ未熟な勇者が各章の仲間たちに巡り合っていく物語に深く感情移入ができる。

 

第1章「王宮の戦士たち」

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バトランド王国の領内で相次いで子どもたちが行方不明になる事件が発生。

王宮戦士のライアンは王の命を受け、事件の解決に挑む。

ライアンは魔法は使えないが肉弾戦に強く、途中で加入するNPCのホイミンは戦闘力に乏しいがホイミによる回復が得意。

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このため複雑な戦術は必要ないく、基本的に殴り合いの戦闘である。

「ドラクエ1」の様なオーソドックスなRPGとなっている。

この章をクリアするにあたり「天空の勇者」存在が仄めかされる。

 

第2章「おてんば姫の冒険」

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サントハイム王国の王女アリーナは格闘が得意なおてんば姫。

武術大会の噂を聞きつけたアリーナは父の目を盗んで城を脱出。

心配してついてきたお付きのクリフトやブライとともに冒険の旅に出る。

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アリーナ(武闘家)・クリフト(僧侶)・ブライ(魔法使い)の3人パーティーとなる。

「ドラクエ2」の様に役割分担が必要なRPGとなっている。

この章をクリアするにあたり「魔族の王 デスピサロ」存在が明らかになる。

 

第3章「武器屋トルネコ」

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レイクナバに住むトルネコは大きな町で店を開くことが夢の見習い商人。

町の近くの洞窟にお宝が隠されていると聞きつけたトルネコは、宝を見つけ出そうと冒険に出るのだが…。

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目的の関係上、武器防具を仕入れたり宝物を入手したりしてお金を稼ぐことに重点が置かれたストーリー。

この章をクリアするにあたり「天空の剣」の噂を知る。

 

第4章「モンバーバラの姉妹」

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踊り子のマーニャと占い師のミネアは、モンバーバラの町で営業を続けながら父の仇を探し続けていたが、仇はなかなか見つからなかった。

業を煮やした2人は仇を求めて情勢不穏なキングレオ大陸を旅する。

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マーニャ(魔法使い)とミネア(僧侶)の2人パーティーのため最初は戦闘の難易度が高いが、中盤から盾役としてNPC戦士のオーリンが加わわる。

この章をクリアするにあたり「進化の秘法」など物語の核心に迫る内容が明かされる。

 

第5章「導かれし者たち」

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主人公は山奥の村で育てられた勇者。

あることがきっかけで目的もないまま村を出ると、その先で出会ったミネアに勇者としての自らの使命を知らされる。

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これまでは一地方や一大陸で終わった冒険も世界すべてに広がり、導かれし者たちとともに魔王討伐を目指していく。

一行を待ち受ける壮大な冒険と過酷な運命とは…

この第5章からが「ドラゴンクエスト4」の本番だと言っても過言では無い。

 

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AIによる「個性的な」戦闘

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第5章で加入した仲間は「AI」によって行動を自動的に制御されているため、戦闘中は行動が完全にオートになる(6つの「さくせん」を通じてある程度行動をコントロールすることは可能)

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当時にしては画期的なシステムであったが、この「AI」が色々ポンコツで(違う意味で)数々の伝説を生んだ。

中でもクリフトがボス戦にて効かない「ザラキ」をMPが尽きるまで撃ち続けるのは有名(笑)

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かなり評判が良くなかったので、リメイク版は「めいれいさせろ」という作戦が追加され、プレイヤーがすべての仲間に指示を出す事もできるようになった。

 

馬車による大人数での冒険

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第5章では最大10人が同時に仲間になる。

戦闘に参加できるパーティは前作同様4人であるため、残りのキャラクターは馬車に乗せて連れ歩くこととなる。

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パーティーが5人以上並ぶとファミコンの性能の限界でチラツキが起こりキャラが点滅してしまう。

そのチラツキを防ぐため、馬車を導入して馬車外に出せるキャラを4人とする事によってチラツキ回避に成功している。

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このように随所にデータ容量不足やハードのスペックの低さをカバーするための、クリエイターの努力と工夫が見られる。

 

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寄り道要素 

今作からはその大容量を活かして、本編とは逸れた寄り道要素が多く追加されている。

特に「小さなメダル」と「カジノ」は今後のシリーズにも継承される事となる描き的なシステムであった。

 

小さなメダル

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世界の各所に隠されている「小さなメダル」。

至る所で小さなメダルを見つける事ができる。

メダルは宝箱に入っているもののほか、前述したように壷や引き出し、地面などに隠されているものが多い。

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これらを集めてメダル王に一定の枚数のメダルを渡すと、それと引き換えに貴重なアイテムを入手することができる小さなメダルシステム。

褒美は「きせきのつるぎ」「しあわせのうでわ」「はぐれメタルのたて」などの貴重アイテムばかりである。

 

カジノ 

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ゴールドをカジノのみで使えるコインに換金し、ミニゲームに挑戦してコインを増やし、景品に交換するカジノシステムである。

本作は「スロットマシーン」「ポーカー」それと前作「ドラクエ3」で登場した「モンスター闘技場」の3種類で遊ぶ事ができる。 

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これらの遊び要素が導入されたのは今作からである。

景品は「ラーのかがみ」「ほしふるうでわ」「はぐれメタルのたて」などこちらも小さなメダルの褒美と同様貴重品揃いである。

 

この様に小さなメダルの褒美とカジノの景品でしか手に入らないレアアイテムや装備もの存在により、より一層探索やコンプリートを楽しめるようになった。

あまりにも楽しいので大魔王を倒すという本来の目的から脱線し、メダル探しやカジノ入り浸りでなかなか本編に復帰できないプレイヤーが続出した(笑)

 

売り上げ本数

 

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【歴代ナンバリングタイトル売り上げ本数順位】

ドラクエ9:430万本

ドラクエ7:417万本

ドラクエ3:380万本

ドラクエ8:370万本

ドラクエ6:320万本

ドラクエ11(DS&PS4):308万本

ドラクエ4:304万本

ドラクエ5:280万本

ドラクエ2:240万本

ドラクエ1:150万本

ドラクエ10(Wii&WiiU):100万本

 

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販売本数は全11タイトルで7位とシリーズの中では下位の方だが、304万本は歴代ファミコンソフト売上第4位であり十分に誇れる数値である。

個人的にはかなり面白かったので筆者の心の歴代シリーズ順位はもっと上位である。

 

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最後に

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ファミコン最後のドラゴンクエストであり、平成で初めてのドラゴンクエストでもある本作。

ロト三部作に続き期待の天空シリーズの始まりである。

当時のお祭り騒ぎは「ドラクエ3」程では無いにせよ中々の騒ぎだった。

「AI」や「馬車」など本作では初めて実装が試みられたシステムが多かったが、やはり一番の衝撃を受けたのはそのストーリーだ。

「ドラクエ1〜3」までは言わば勧善懲悪のストーリーであり、世界を滅ぼそうとする魔王に対して毅然と挑む勇者の物語であった。

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しかし「ドラクエ4」ではデスピサロもまた悲しい運命に翻弄された1人であり、完全なる悪では無いところにロト三部作とは違う深い物語性を感じられる。

魔王軍に関しても完全なる一枚岩というわけではなく、己の野望のために勝手な動きをしている者もいれば、魔王に陶酔している者もおり非常に人間味に溢れている。

そこに魅了され、何人ものプレイヤーが連日徹夜で攻略したものだ。

様々な機種にてリメイクされている本作だが、現役機でプレイするならDS版であろう。

リメイク版の方には第6章が追加されており、それは「ピサロが狂気に走る原因となったロザリーを勇者たちが蘇生させ、人間の姿を取り戻したピサロは自分たちを陥れた真の黒幕を倒す」というものだ。

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この設定については賛否両論とされる事が多いが、筆者的にはすっきりする追加シナリオであった。

「天空シリーズ」は過去の名作「ロト三部作」には捉われず、良い意味でまた違った方向性を打ち出し、新なチャレンジをしている。

こう言うところが30年以上経った今でも、ドラゴンクエストシリーズが名作と言われる所以であるところであろう。

のちに続いて発売される「天空シリーズ」の続編となる、「天空の花嫁」「幻の大地」も文句なしの傑作であり、ドラクエが日本No.1のJRPGとして確固たる礎を築く事になった。

 

今回は「ドラゴンクエスト4 導かれし者たち」の紹介でした。

 

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