オススメ度:★★★☆☆
『バトルシティー』は1985年9月9日にファミコン用ソフトとしてナムコより発売された固定画面シューティングゲーム。
1980年にナムコが稼働させたアーケードゲーム『タンクバタリアン』のリメイク作品である。
地味でありながらも、秀逸なシステムにより気が付くと何度もプレイしてしまう中毒性を兼ねており、ファミコンブームを支える中堅タイトルとしてヒットした。
戦車ゲームの始祖
コンシューマーゲーム機での戦車ゲームと言えば何を思い浮かべますか?
「Wargaming.net社」が2011年から稼働させているオンラインゲーム『World of Tanks』でしょうか?
「バンダイナムコ」が2014年に発売した『ガールズ&パンツァー 戦車道、極めます!』でしょうか?
人気ジャンルなので多数の戦車ゲームがあります。
そんなたくさんの戦車ゲームの始祖とも言うべきタイトルがこの『バトルシティー』です。
34年も前のファミコンゲームなので、今見ると少し…いえ、とてもチャチに見えますが(笑)、実は絶妙なバランスと秀逸なシステムの上に成り立ったなかなかの名作なのです。
シンプルながら中毒性の高い本作にどっぷりとハマるファミっ子は当時たくさんいました。
どんなゲーム?
ジャンルは固定画面攻略型のシューティングゲームに分類されます。
1画面固定のMAPで自車輛を操作し、次々と現れる敵戦車を20輌撃破すればステージクリアです。
多彩な地形に富んだ全35ステージのMAPをクリアすれば全面クリアです。
しかし戦闘中は自車輛が撃破されたら1機失い残機が0の状態で撃破されるとゲームオーバーです。
それだけでなく全てのステージには自軍の拠点があり、この拠点に攻撃を受けた時点で残機にかかわらずゲームオーバーとなるので、ステージが進みMAPが複雑化したり敵が強くなってくるとかなり難易度が上がります。
BGMはステージ開始時に短く流れるのみで、それ以外はキャタピラ音、砲撃音、そして車輛爆破音だけという硬派なゲームです。
戦車による熱き攻防戦を心ゆくまで楽しもう!
ゲームシステム
スペシャルターゲット
敵車輛の中には赤く点滅してる車輛がいます。
その車輛を撃破すると「スペシャルターゲット」が現れ、それを取る事により様々な効果が発生します。
星
自車輛が強化される。
手榴弾
画面上の敵車輛一掃する。
ヘルメット
バリアを張り、一定時間無敵になる。
スコップ
一定時間司令部を守るレンガが防弾壁になる。
タンク
自車輛の残機が1機増える。
時計
一定時間敵車輛の動きが止まる。
自車輌パワーアップ
「星」を取った時の自車輛が下記のように4段階でパワーアップします。
ノーマルタンク
最初はノーマルタンクです。
速射砲タンク
星を1つ取ると速射砲タンクとなり、弾速がUPします。
連射法タンク
星を2つ取ると連射法タンクとなり、2連射で砲撃可能となります。
スーパータンク
星を3つ取るとスーパータンクとなります。
普段壊せない防弾壁をも砲撃で破壊できるようになります。
自車輛強化は最重要です。スーパータンクになればかなり戦局を有利に進めることができます。
敵車輌
ライトタンク
動きも遅く、弾速も並みなので所謂雑魚敵扱い。
装甲車
快速車輌なので、偏差撃ちで砲弾を当てるのが難しい。
速射砲タンク
弾速が速いので、遠距離からの狙撃に注意。
ヘビータンク
動きも弾速も遅いが4発当てないと撃破できない。
硬いので距離を詰められると厄介。
敵車輌の種類は4種類。
それぞれ特色が違うので敵車輛の特性を把握して戦略を立てましょう。
多彩なステージが楽しい
全35ステージはどれも個性的。
レンガが規則的、複雑に並んでいる「都市」をイメージさせるMAPや森や川に囲まれている「森林」MAPまでバリエーションはとても豊富です。
中にはナムコファンならニヤリとしてしまう、ドット絵職人的なMAPもあるので嬉しくなります(笑)
2人Playが熱い!
このゲームは2人Playで遊ぶことができます。
2人用は友達と協力プレイとなっており、協力しながらステージを進めます。
片方が拠点を防衛して片方が敵殲滅の為前線に出るもよし、2人で攻撃に出て挟撃をするもよし、2人用は戦略に幅が出て盛り上がる事間違いなしです!
オリジナルMAPを作成しよう
「CONSTRUCTION」モードでは、障害物を自由に配置してステージを作ることができます。
レンガや防弾壁、川などを置いて、オリジナルステージを完成させよう。
ドット絵職人魂でおもしろMAPを作るのも楽しいですよ(笑)
移植・リメイク
シンプルながらも夢中になれるそのゲーム性から、バーチャルコンソールやスマホアプリなど様々なプラットホームに移植されています。
2017年にはスマホアプリ用として『バトルシティ電撃作戦』がリメイク販売されました。
全60面のステージクリア型一人用モードとなっています。
ゲームを進めながら、新しい戦車やエースパイロット等をゲットし自軍を強化していくことができます。
ファミコン版とは少し仕様が違いますが、オリジナル版『バトルシティー』をベースにゲームデザインされており、旧作ファンも楽しめる内容となっています。
リメイクとは少し趣旨が変わりますが、次世代機戦車ゲームの金字塔『World of Tanks』でも2014年4月1日のエイプリルフールイベント「World of Tanks 8bit」で「バトルシティー」を、3Dグラフィックスで完全再現したアップデートを実施し好評を博しました。
30年以上経った、しかも海外メーカーのゲーム会社にもリスペクトされるのは『バトルシティー』がいかに面白かったかがよく分かりますね!
最後に
時代は昭和60年。
ゴルバチョフがソ連共産党書記長に就任。
中山美穂が歌手デビュー、バックトゥザフューチャーが劇場公開された年です。
あの頃幼い子供だった僕らは毎日ファミコンに夢中でした。
このゲームも友達と楽しく遊んだのを憶えてます。
友達と協力して頑張ってプレイしたけど結局20面くらいが限界だったと思います。
近いうちにSwitchでも登場すると期待しています。
オンラインで友達と協力プレイしたいですね!
今回は『バトルシティ―』の紹介でした。
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