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【とめはねっ! 鈴里高校書道部】文化系青春コメディの傑作!漫画を通して日本の文化に触れる

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オススメ度:★★★★☆

 

河合克敏先生による書道を題材とした日本の漫画。

2007年~2008年まで週刊ヤングサンデーにて連載、同誌の休刊に伴いビックコミックスピリッツに移籍し、2015年に完結。

劇中の作品は、現役高校書道部生や書道経験者などから一般公募により集めたものであり、コミックスの巻末や作中の註釈にその出典が記されている。

誌面上やコミックスでも募集要項が設けられており、採用者にはサイン色紙など特典を贈呈することで対応。

また、劇中の重要人物を除き、解説などに登場する書家は実在、あるいは存命の人物となっている。

 

 

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あらすじ

鈴里高校に入学した、カナダ帰りの帰国子女だが達筆である内気な少年大江縁と、柔道部のホープで字の下手な美少女望月結希。

それぞれ個性的な新入生の2人は、先輩である加茂 杏子と三輪 詩織の策略で、部員数が足りず廃部の危機にあった鈴里高校書道部に入部する。

書道部一の実力者で部長の日野ひろみ、担任で顧問の影山 智の指導で、初心者の2人は書道の世界に触れる。

同じ神奈川県内でひろみの双子の妹・日野よしみが部長を務める鵠沼高校書道部と競い合う中、県内屈指の書道家・三浦清風や清風の愛弟子で縁の祖母・大江英子の指導を仰いだ2人は飛躍的な成長を遂げ、縁は書道展で高い評価を得るようになり、結希も着実に実力を身につけてゆく。

 

登場人物

大江縁(ゆかり)

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本作の主人公。

書道部唯一の男子部員。眠たそうな目付きをしており、周囲からは「ガチャピン」に似ていると言われる。

生真面目で大人しく気の弱い性格だが、後述するヒロイン、望月結希同様に根は負けず嫌い。

小学2年生の時から中学3年生までカナダのプリンスエドワード島に住んでいた帰国子女。

日本に帰国し、私立鈴里高等学校に入学。

入学式で隣り合わせになった結希に一目惚れした。

 

望月結希(ゆき)

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本作のヒロイン。

スポーツ万能で容姿端麗だが、非常に気が強く負けず嫌いで、性格や思考が体育会系。

見た目とスタイル以外は女の子らしさが欠片もなく、母親からもそれを嘆かれ、本人もそのことに著しい劣等感を抱いている。

そんなガサツさを象徴する(と本人が思いこんでいる)悪筆を克服し、女性らしい繊細で丁寧な字を書きたいという密かな願いを抱いていることが、書道部に自ら籍を置いている本当の理由。

同じく書道初心者だが、結希が理想とする美しい字を書く縁には、強いライバル心と劣等感を抱く。

 

日野ひろみ

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書道部部長。

名家のお嬢様で、性格はとても優しく生真面目で面倒見も良い。

しかし書道のこととなるとストイックで自分にも他人にも厳しい。

トレードマークは黒縁眼鏡とツインテール。

書道においては部内一の実力を誇り、県内では中学時代から知られている逸材。

普段はニコニコ笑っているが怒らせると手がつけらなくなる。

また感激屋で嬉しいことがあると泣き崩れてしまう。

自分の恋愛はともかく、他人の恋愛話には容赦無く首を突っ込む癖がある。

 

加茂杏子(きょうこ)

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書道部副部長。

身長175センチメートルと大柄でスタイルにも恵まれる。

黒髪で細目。目的のためならば手段を選ばぬ強引な性格で、人を人とも思わず、ガラが悪い。

中学生のころは学校のヤンキー系女子のリーダー格。

腕っ節も強く、高校生になり、素行が大人しくなった後も周辺のヤンキー達から一目置かれている。

 

三輪詩織(しおり)

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書道部の会計。

穏やかで端麗な外見とは裏腹に性悪で悪知恵に長ける。

センスが良くおしゃれな遊び人だが、特に親しい男子などはいない。

中学当時、クラスではギャル系グループのリーダー格で、ヤンキー系の杏子とは反目していたがのちに親友(悪友)となる。

「負けて嘲笑されるぐらいなら死ぬほど努力する」性格で、後輩に後れをとるのがイヤで密かに縁や結希の成績を気にしている。

 

大槻藍子(あいこ)

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京都青蓮女学院書道部に通学する小柄の女子高生。

髪型はショートカットでくりっとした眼も特徴。

2年生時の書の甲子園では文部科学大臣賞を受賞する実力者。

表向きは慇懃で控えめだが、性格や言葉遣いに裏があり、本性は示威的な性格で、毒舌家でもある。

自覚こそしていないものの、縁への特別な気持ちが芽生え初めている。

 

 

まったく書道経験のない2人が出会い、その道を歩み始める

帰国子女の少年と柔道少女。

日本文化の書道とはあまり関係のない人生を歩んできた2人が高校入学を機に、ひょんな事から書道部に入部するところから物語は始まります。

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新入生に対する部活紹介の場、縁は書道部の字が(達筆で)読めないと、たまたま隣の席だった結希に話しかけられる。

その可愛さに思わず一目惚れする縁。

 

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入学式のあと縁は、しつこくナンパされてる結希を見かけ「助けなきゃ」と思うも怖くて体が動かないでいると…

 

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突然一本背負いで不良を投げ飛ばす結希。

その可憐な見た目とは裏腹に、中学柔道では全国2位の実力者だったのです。

 

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しかしたまたまその場に居た縁に向かって投げてしまう。

この結果縁は腕を骨折。

その為書道の大会に出場できなくなった縁の代わりに、結希は書道部に入部する事になります。

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ちなみに結希に絡んでた不良は結希の強さに惚れ、丸坊主にして柔道部に入部というおまけ付き(笑)

 

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しかし入部したはいいものの結希は字がとても下手くそだったのです。

さてさてこれからどんな展開が待っているのでしょうか。

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書道の蘊蓄(うんちく)がすごい

作者の河合克敏先生はこの作品を描くにあたり、細かく丁重に書道の取材をされており、書道に対して敬意を持って接している事がはっきり分かる漫画となっています。

筆者も書道に関しては全くの無知でありましたが、読んでいると書道の歴史や、様々な書道家の生い立ちなどがしっかりと説明されており、少なからず書道に興味を持ちました。

 

書体にも様々な種類があります

書道には様々な書体があります。

その歴史と特色を細かく背景から教えてくれる。

いやぁ…為になるなぁ…

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このように作中でド素人ににも解るように説明してくれるので書道が理解できてとても楽しく読めます。

 

書道の歴史に名を連ねる偉人たちの紹介も織り交ぜ

書道の歴史を学ぶ際に、過去の書道家の話を織り交ぜることが多々あります。

歴史に残る書道家でも書道だけで生きてきた人はほぼ居なく、大義を成し遂げた偉人は書道を嗜む人が多かった為、現代に残る作品の作者は歴史の授業などで聞いたことのある人が殆どです。

その為知ってる人物の作品などを紹介されると「ほほぉ〜あの人がこんな字を…」というなんだか不思議な感覚に包まれます。

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こうしてみると我々の生活の至る所に書道はあるのですね。

意識しないと全く気付きませんが、この漫画を通して蘊蓄を蓄えたことにより、筆者は晩酌の時に日本酒の一升瓶に書かれた文字をマジマジと見るようになりました(笑)

 

書の甲子園

書の甲子園と呼ばれる「国際高校生選抜書展」が毎日新聞社主催で毎年開催されており、世界の高校生たちが若い力と情熱を傾け、腕と感性を競い合う熱き闘いが繰り広げられています。

恥ずかしながら筆者は知りませんでした。

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主人公たちもこの甲子園に出展。

この大会を経て全国のライバルたちと交流することになります。

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青春学園コメディなので学校行事イベントもたくさん

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部活動に一環のひとつである路上パフォーマンス。

 

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部活動の定番、夏休みの合宿。

 

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わくわくドキドキのバレンタインデー。

 

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運動会に学園祭などの学校行事もたくさん。

 

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そしてお祭り、花火大会。

恋愛要素も見逃せないぞ!

 

 

書道と共に青春を過ごした高校三年間

 

文化系青春コメディ漫画の傑作です。

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夢中で過ごしてきた三年間。

その中で主人公たちは何を学び、成長していくのか。

 

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涙あり、笑いありの学園物語。

書道という昨今あまりメジャーではない題材のため、敬遠されることもあるかと思う作品ですが、読めばきっと読者の心を打つことでしょう。

 

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とめはねっ! 鈴里高校書道部。

全14巻完結済みです!

今回は「とめはねっ! 鈴里高校書道部」の紹介でした。

 

 

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