オススメ度:★★★☆☆
2018年1月19日に日本公開されたアメリカの災害映画である。
監督はディーン・デヴリン、主演はジェラルド・バドラーが務めた。
劇中のNASAでのシーンは、実際にNASAの施設を借り受けて撮影されたものである.
本作は全米3246館で封切られ、公開初週末に1370万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場2位となった
あらすじ
2019年。
災害史に残るような規模の自然災害が多数発生した後、18の国が共同でダッチボーイという愛称の防衛システムを構築した。
これは国際気象宇宙ステーション(ICSS)を中心に気象をコントロールするための人工衛星を張り巡らせるというものであった。
この奇跡のシステムを創り出した開発総責任者であるジェイク・ローソンはその後、ICSSを金儲けに利用しようとした合衆国上院議長を会議で罵倒し解雇される。
2022年。
アフガニスタンで一つの村が村人ごと凍り付いてしまうという事態が発生した。
国連の調査隊が現地に派遣されたが、原因の特定には至れなかった。
事態を重く見たアメリカ合衆国大統領は内閣の緊急会合を開催した。
アフガニスタンでの一件の原因は気象コントロール衛星の不具合によるものだと判明した。
時を同じくして香港でもICSSの暴走により異常な気温上昇が発生し、それが原因で発生した火災によって街が大混乱に陥っていた。
ICSSに乗り込みシステムを正常化させるには解雇したジェイクの力が必要不可欠であった。
その頃職を失ったジェイクは妻と離婚し、怠惰な日々を送っていた。
政府からの復職の誘いを一旦断ったが、かつての情熱が自分にまだ残っていることを確信したため、ICSSに戻ることを決める。
映画『ジオストーム』本予告【HD】2018年1月19日(金)公開
まるで90年代のハリウッド超大作のような映画
この映画をみてまず感じたイメージは、90年代ハリウッド映画を観ているかののような懐かしさでした。
その時代はSF超大作や災害パニックと呼ばれる名作が多々公開されてました。
インディペンデンス・デイ(1996年)
ダンテズ・ピーク(1997年)
ボルケーノ(1997年)
アルマゲドン(1998年)
フラッド(1998年)
他にも挙げればキリがありませんがどれも素晴らしい名作でした。
ジオストームは災害パニック映画とSF宇宙映画を足したような作品であり、あの時代にタイムスリップしたような気分にさせてくれました。
上記に挙げた作品は本当に名作中の名作なので未鑑賞の方がいらしたらぜひ一度鑑賞してみてください。
世間の酷評
今作は映画評論家からはかなりの酷評を受けています。
その理由としては「印象に残る特殊効果や練り上げられた登場人物、感動的な物語が欠けている」という事らしいです。
確かに異常気象の表現が「突如人が凍る程の冷気」や「砂漠に突然津波」など少しリアリティに欠けているとは思います。
人物設定は魅力的ではありますが、掘り下げが足りないので関係性が希薄に感じられる部分もあります。
評論家の見解の要約として「壮大な規模の災害映画のはずが、完成品は映画災害と言うものになってしまった」というアメリカのブラックユーモアには不覚にも笑ってしまいました(笑)
個人的感想
さてプロの評論家からは駄作というレッテルを貼られてしまった今作ですが、個人的な評価としては「いやいや、そうは言ってもまぁまぁ楽しかったよ」というのが正直な感想です。
もともと災害パニック映画が好きなのもありますが、俳優陣も魅力的でしたし、90年代好きには十分楽しめる映画ではないのでしょうか。
確かにもう少し改善すれば歴史に残る名作になったかも知れませんが、これはこれで鑑賞する価値が十分にあると思いますよ!
劇場で観るべきか?Blu-Rayを購入するべきか?と問われると胸を張って「Yes!」と答えられませんが、土曜の夜にワインとソーセージを用意して家族で観るべきか?と聞かれれば笑顔で「Of Course!」と答えます!