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【ファミコン探偵倶楽部 PARTⅡ うしろに立つ少女(前編・後編)】夜一人で学校にいると、後ろから誰かの呼ぶ声がする。振り返ると、そこには血染めの少女が立っている…【ストーリー・ネタバレ・あゆみ・SFCリメイク・BGM】

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オススメ度:★★★★★

 

『ファミコン探偵倶楽部 PARTⅡ うしろに立つ少女』は1989年5月23日に任天堂よりファミリーコンピュータ ディスクシステム専用ソフトとして発売されたテキストコマンド式アドベンチャーゲーム。

前作の消えた後継者より1年後の発売となった。

時系列としては前作より3年前のストーリーとなる。

プロデューサーは前作に引き続き、横井軍平。

今作も前作同様、前編・後編と2部作となっており後編は1989年6月30日に発売された。

 

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ストーリー

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3年前のある日の夜、主人公は2人の警官に追われていた。

夜中にうろついていると思われる未成年の少年である主人公を尋問しようとしていたのだ。

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しかしそこで主人公は空木俊介という探偵に出会い、空木に助けられた。

主人公は、行方不明となっていた両親を探すべく単身飛び出し、空木いわく「もっか家出中」だったのである。

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話し合った結果、主人公は両親を見つける手がかりにもなるのではと考え、空木の元に身を寄せ空木の助手として働く事となった。

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そして数ヵ月後のある日の朝、空木探偵事務所に鳴り響く1本の電話のベルが、恐怖の事件の幕開けを告げた…。

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河原で発見された女子高生の死体の調査を依頼された主人公は鋭い洞察力により首に残された跡から絞殺であることを発見する。

遺体発見現場付近で発見された生徒手帳によると、少女は丑美津高校に通う1年生、小島洋子であると判明する。

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現場には少女の同級生である橘あゆみと、担任の日比野達也が訪れていた。

あゆみの話によると、洋子はあゆみとともに探偵クラブというサークルを結成していたという。

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洋子の母親の証言や学校内での調査により、洋子は丑美津高校に纏わる怪談『うしろの少女』について調査していた事が発覚する。

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『うしろの少女』とは、『夜一人で学校にいると、後ろから誰かの呼ぶ声がする。振り返ると、そこには血染めの少女が立っている』という内容だった。

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美術教師の駒田によると、15年前の11月に同校の浅川しのぶという女生徒が行方不明になった頃から語り始められたとされる。

15年前の少女失踪事件と、今回の女子高生殺人事件。

関係がないように思えた二つの事件は、やがて複雑に絡み合い、関係者を恐怖の底に陥れてゆく…

 

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伝承から都市伝説へ

『ファミコン探偵倶楽部シリーズ』は事件に関連して怪談が結び付けられている点が特徴である。

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前作『消えた後継者』は都心から離れた田舎で起こる殺人事件。そしてその村に伝わる伝承、「死人蘇り伝説」が事件の鍵となっていた。

それに対し、今作「うしろに立つ少女」では舞台は都会に移り変わり、学校に纏わる怪談話「うしろの立つ少女」が大きく物語に関わってくる。

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ホラーテイストなシナリオはそのままに、現代風の都会、それも学校が舞台なので必然的に登場人物は生徒や先生など子供達にとっては身近な存在である者が多くなった。

そのためファミっ子達は物語をよりリアルに感じることができ、恐怖は前作以上となった。

 

洗練されたシナリオ

前作の”記憶喪失の主人公”が徐々に記憶を取り戻しながら捜査を進め、クライマックスでは自分の生い立ちが連続殺人事件に大きく関わっていることがわかるというシナリオはゲーマー達の間で賞賛の嵐であった。

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今回は現在に起こった女子高生殺人事件と、15年前に同じ高校に通っていて行方不明になり、未だに消息がつかめずにいる時効寸前の女子高生失踪事件という、全く別である二つの事件が、その高校に伝わる「うしろに立つ少女」の怪談を軸に複雑に絡み合ってゆく。

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そして捜査を進めるうちに主人公はこの二つの事件を同時に読み解いていくことになるデュアルストーリー形式のシナリオとなっている。

探偵物語として絶賛することを禁じ得ない濃厚なミステリーアドベンチャーに仕上がっている。

 

物語を盛り上げるBGM

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本シリーズはその素晴らしいBGMにも定評がある。

前作『消えた後継者』は外注であったが、今作『うしろに立つ少女』は任天堂のゲームミュージック担当の作曲家・山本健誌が担当している。

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前作に負けずとも劣らないBGMは全楽曲渾身の出来となっており、特にオープニング曲である「うしろに立つ少女」の身の毛もよだつ旋律は、それでいて何処か儚げで、まるで殺害された女子高生の鎮魂歌のように聴こえる。

この曲は数ある歴代のゲームミュージックの中でもトップクラスの名曲であると断言できる。

 

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前作を上回る恐怖演出(ネタバレ注意)

ゲーム中の随所に盛り込まれた演出は、プレイヤーの恐怖心を煽り、物語を数段恐ろしいものに格上げしている。

その中でも特筆すべきは、クライマックスでのこのシーンであろう。

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校長の浦部が自白の遺書を残し自殺体として発見された夜の校長室…本当の父のように慕っていた日比野が肩を震わせる…

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浦部が犯人であれば確かに今までの事件の謎は全て解決だったため、プレイヤーは物語の悲しい結末に感動しながらも「これでこの事件も解決、ゲームもエンディングか」と思っていた。

息子同然で接してくれた浦部の変わり果てた姿に涙しながら「嘘だ」と叫ぶ心優しい日比野先生に同情すらしたものだ。

 

しかしその直後…!

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突如流れるメインテーマ「うしろに立つ少女」のBGMと共に豹変しナイフを突きつける日比野!

まさかの真犯人の登場による大どんでん返しに全てのプレイヤーは悲鳴を上げる!

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深夜の校舎、廊下の行き止まりに追い詰められる主人公とあゆみ。

徐々に近づいてくる日比野…。

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とうとう追いつき、ナイフを振り上げ主人公に切りつける!

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間一髪そのナイフを交わした主人公!

ナイフは廊下の行き止まりにある鏡に突き立てられる。

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振り向き、再度襲いかかろうとしたその時…ッ!!

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鏡の中から出てきた白骨死体は15年前の失踪した少女であった!

驚愕の出来事に気を失う日比野。

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主人公は駆けつけた警官と空木先生にその場を任せ、あゆみを抱きかかえ、おぞましい現場を離れる…。

 

そして物語は後日談を挟みエンディングへと流れる。

そしてエンディングが終わると…

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本作より3年後に起こる連続殺人事件”前作”『消えた後継者』の幕開けにてゲームは終了する。

浦部の自殺体の発見からクライマックス、エンディング、そして『消えた後継者』へと続く演出。全てにおいて完璧で、まさに息をするのも忘れさせるくらいにプレイヤーをゲームの中へと引きずり込む。

本作『うしろに立つ少女』のクライマックスは”忘れられないゲームシーン”の上位に挙げるレトロゲーマーが多く、今でも伝説の演出とされている。

 

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SFCリメイク版

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1998年4月1日にはスーパーファミコンにてリメイク版が発売された。

次世代機になり、大幅に強化されたグラフィックとサウンドで9年ぶりに蘇った『ファミコン探偵倶楽部』にファンは歓喜した。

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シナリオは既にオリジナル版にて完成されていたので、ほとんど手は加えられてはいない。

それでもUI面やテキストへの漢字導入などでまったく別次元のゲームに仕上がっている。

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リメイク版でグラフィック強化された橘あゆみはSFC史上トップレベルの可愛さで、SFCキャラNo.1ヒロインに挙げるプレイヤーも少なくない。

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流石にオリジナル版は画像の荒さや、漢字がないテキストなどで現在のプレイヤーにお勧めはできないが、リメイク版は現在でも通用する面白さだと思う。

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バーチャルコンソールでプレイ可能なので、未プレイの方はぜひ遊んでみて欲しい。

オカルトミステリー系のアドベンチャーゲームが好きならきっと満足してもらえると思う。

 

筆者と『うしろに立つ少女』

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筆者が本作をプレイしたのは小学生の頃でした。

前作『消えた後継者』にどハマりしていたので、ディスクカードの書き換え解禁日にディスクライターのあるお店へ走りすぐにプレイ開始しました(お小遣いが足りなくて発売日に購入はできなかった)。

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期待以上の面白さであり、一気に物語の中へと引き込まれ、しばらく没頭していました。

後編のクライマックスを体験した時はあまりの驚きと恐怖に声を上げてビビってしまいました(笑)。

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現在ではハードスペックの向上により、昭和とは比べ物にならないほどのリアリティーを体験できるゲームソフトがたくさんありますが、あの時ほどの恐ろしさは片手で数えられるくらいのタイトルでしか味わえていません。

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『消えた後継者』でのレビューでも書きましたが、『ファミコン探偵倶楽部シリーズ』は次世代機でのリメイクや続編などを発売すれば必ずヒットすると思います。

任天堂さんにはぜひとも頑張って欲しいと思います!

今回は前作を超える恐怖の物語『ファミコン探偵倶楽部 PARTⅡ うしろに立つ少女』の紹介でした。

 

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