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【ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々】勇者の伝説が再びよみがえる

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オススメ度:★★★★☆

 

1987年1月26日にファミコン用ソフトとしてエニックスより発売されたロールプレイングゲーム。
前作『ドラゴンクエスト』は面白さが口コミで広がり最終的にミリオンセラーになったが、今作は発売前から期待が高まり売り切れ続出、ドラクエブームの火付け役となる。
最終的に241万本を売り上げ前作を上回る大ヒットとなった。
前作の「1」の発売の僅か8か月後にこの「2」が発売されている。

今では考えられない驚異の開発速度である。

 

 

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ドラゴンクエストⅡとは

ジワジワと売れていった前作『ドラゴンクエスト』に比べ、その下地を活かして発売当初から爆発的にヒットとなった。 

 

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タイトルロゴの「II」のデザインは、盾を模したものとなっている。

本作の時代設定は前作『ドラゴンクエスト』から100年後である。

本作の主人公たち3人は勇者ロトの血を引く前作の主人公の子孫たちであり、主人公・ローレシアの王子は、まず仲間のサマルトリアの王子とムーンブルクの王女を見つけ、そして3人で力をあわせて悪の大神官ハーゴンに立ち向かう。

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家庭用ゲーム機のRPGとしては初めてパーティ制の導入となり、システムも前作より簡略的で分かりやすくなった。

前作と本作、後に発売された『ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…』の3作はストーリーの関連があることから、後に登場する英雄「ロト」の名を取って「ロト三部作」と呼ばれるようになった。

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フィールドマップの広さは、前作(100×100)の6倍以上(256×256)となっており、冒険できる範囲が広がり、徒歩だけでなく、船に乗ったり、「旅の扉」で遠隔地へ瞬時に移動したりすることも可能となった。ビジュアル面では海岸線や壁などに代表されるグラフィックが強化されたほか、使用している楽曲数も増加されている。

 

あらすじ 

『ドラゴンクエスト』において、アレフガルドを恐怖に陥れた竜王は勇者ロトの血を引く勇者によって倒され、それ以降、世界は平和な時代が続いた。

勇者は、ラダトームの姫であったローラとともに新たな地を訪れ、国を築く。

国号は妻の名を採って「ローレシア」とされた。

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その後、国はローレシア、サマルトリア、ムーンブルクという3つの王国に分割され、勇者とローラがもうけた3人の子供とその子孫が各国を治めていった。

本作はそれから100年が経ち、平和が破られた後の物語である。

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ムーンブルク王国の城が邪教の教祖大神官ハーゴンの手先によって滅ぼされ、ムーンブルクから脱出した1人の兵士がローレシアにたどり着く。

兵士はハーゴンのことをローレシア王・王子に伝えるとその場で息絶える。

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サマルトリアやローレシアがハーゴンの手に落ちてしまうのを阻止するため、ロトの末裔であるローレシアの王子(主人公)が、ハーゴン討伐のためローレシアを旅立つ。

 

勇者ロトの末裔

ローレシアの王子

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ムーンブルク兵の命がけの報せを受け、父である王からハーゴン討伐へと送り出された。服の色は青を基調とし、頭に頭巾とゴーグルを着用。

攻撃力とHPが高く素早さも十分にあり、全ての武器・防具を扱えるが、呪文は一切使えない。

 

サマルトリアの王子

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ローレシアの王子を探して旅立ったが、のんびり屋で寄り道好きな性格。

頭にはヘッドギアとゴーグルを着用。

相手を即死させるほどの大ダメージを与える「ザラキ」や死んだ仲間を復活させる「ザオリク」などの呪文を覚える。

 

ムーンブルクの王女

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ムーンブルク城はハーゴンの軍勢によって壊滅しており、彼女も行方不明となっている。

白いローブに赤紫の頭巾をかぶっている。

攻撃力とHPは低く、扱える武器の種類も少ないが、唱えられる呪文の種類が豊富でMPと素早さが高い。

呪文による後方支援を専門としており、今作での最強攻撃呪文「イオナズン」、味方1人を全快させる回復呪文「ベホマ」などを覚える。

 

ゲームシステム

パーティー制

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前作は主人公1人だけで冒険をするシステムであったが、本作では複数人のキャラクターが集団で行動するパーティーシステムを採用し、最終的には3人パーティーとなる。

3人は能力の成長の仕方、覚える呪文、装備できる武器などが異なる。

 

ダンジョン

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ダンジョンとして前作の『洞窟』のほかに『塔』が登場しており、地下に降りていく洞窟ダンジョンと、上層へ登っていく塔ダンジョンに分かれている。

本作における塔は、外縁又は吹き抜けから落ちることで地上に脱出したり、下階に移動したりできる。

 

船の導入

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本作では移動手段が徒歩だけでなくなり、ほかの移動手段が追加された。

シリーズで初めての乗り物として、水上を移動することができる船が登場した。

フィールド上から主人公たちが乗り込むことによって、水上を移動することができる。

 地上同様、水上でもモンスターとの戦闘が発生し、水上のみ出現するモンスターもいる

 

戦闘

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本作ではパーティーを組んでいる主人公一行に対して、敵も徒党を組んで襲い掛かってくる。

同じ敵モンスターが複数集まりグループを組んでいる場合もあり、同じモンスターの集団に対しては通常攻撃(たたかう)では通常一体ずつしか攻撃できず、攻撃呪文にはグループ全員や敵全員を攻撃する効果を持つものもある。 

 

発売前からお祭り騒ぎ

前作の人気を受け、発売直後から方々で品切れ、最終的に大ヒットとなった本作。

おもちゃ屋さんでは予約が相次ぎ、発売日に入手できないどころか、第二次入荷でも買えないゲーマーが続出した。

販売戦略により堀井雄二がメンバーの1人である為、最先端の情報を載せる事ができるファミコン神拳が人気で週刊少年ジャンプの売り上げに貢献した。

 

 

「ファミコンマガジン」や「ファミコン通信」などのファミコン情報雑誌でも軒並み特集を組まれ購買欲を煽る戦略は見事に成功し、ユーザーはその発売日をいつかいつかと心待ちにしていた。

 

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前評判を超える面白さ!

いざ発売されプレイするとその期待以上のクオリティに驚愕しました。

これまでのRPGとは比べ物にならない冒険感に溢れる旅路!

まるで本当にこの世界の勇者になったような気分でゲームを遊べました。

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その面白さは子供だけでなく、大人たちも巻き込んでの一大ブームとなりました。

学校では毎日ドラクエⅡの話題で持ちきりです。

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クラスで友達から仕入れた情報を家に持ち帰り、新たな冒険に旅立つ。

ドラクエⅡが発売されてから暫くはそんな毎日が続きました。

 

恐怖の魔窟ロンダルギアへの洞窟

そんな大ブームとなったドラクエⅡですがひとつ大きな問題がありました。

それは難易度がとても高かったという事です。

冒頭でも触れた通り、今作は前作『ドラゴンクエスト』の発売から僅か8ヶ月後のリリースとなりました。
細かなバランス調整やデバッグに掛ける時間がかなり足りなかったのでしょう。

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まず魔物がかなり強めに設定されており雑魚敵でも油断すると全滅させられることが多々ありました。

「メガンテ」や「ザラキ」を多用してくる魔物や高確率で「甘い息」を吐き続ける魔物などかなり手強い魔物が雑魚キャラとして多々登場し苦戦をさせられました。

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しかしまだ強い魔物だけならレベルを十分に上げることで時間は掛かりますが対処は可能です。

一番の問題はロンダルギアの洞窟と呼ばれるダンジョンでした。

魔王が住む最終決戦の地へと赴く為に必ず突破しなければならない試練の洞窟なのですが、そもそもゲーム自体のエンカウント率が高く、その上ほぼ最強格の魔物がうようよとしてます。

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かなりレベルが高くてもちょっとしたミスや不運が重なるとすぐにパーティーが全滅の憂き目に遭う高難易度ダンジョン。

しかも至る所に仕掛けられた落とし穴により、せっかく奥まで進んでもすぐに入り口付近に戻されるという慈悲のないトラップ。

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なんとか落とし穴フロアを突破すると、次は無限回廊と呼ばれるフロアが待ち受けています。

無限回廊とは無数の分岐点をひとつも間違わずに全て正しい道順通りに歩かなければ延々とダンジョンを彷徨う事になる鬼畜のようなまやかしの回廊です。

一切妥協のない凶悪な魔物とトラップがプレイヤーの行く手を阻みます。

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インターネットも無く、攻略本も発売より1ヵ月くらい経たなければ出ない時代です。

このダンジョンでクリアを諦め、挫折したプレイヤーはかなりの数に上ると言われています。 

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筆者もロンダルギアの洞窟では何回全滅したかわかりません。

何度か諦めかけましたが、挫けずチャレンジを繰り返し続けた結果、なんとか洞窟を突破でき、ロンダルギアの大地を踏みしめる事ができました。
洞窟を抜け、雪が積もり真っ白なロンダルギアの景観を目にした時の感動は今でも忘れられません。

 

最強の敵「ふっかつのじゅもん」

しかしこのゲーム最大の難関はロンダルギアの洞窟ではありません。

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最後のボス、ありとあらゆる魔術を使いこなす大神官ハーゴンでもありません。

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古の封印を解かれ世界を滅ぼすために生まれた破壊神シドーでもありません。

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それは最大52文字からなる恐怖のシステム「復活の呪文」です!
この時代セーブと言う機能は無く、ゲームを中断する時は王様に復活の呪文を教えて貰い、その呪文をプレイヤーはジャポニカ自由帳などに書き写してからファミコンの電源を切ります。

そして次回ゲームの続きを開始する際にはその復活の呪文を打ち込む事で中断した状態から始められるというパスワードによるコンティニュー仕様でした。

ドット絵で表現された平仮名。

しかもこの時代のテレビはみんなブラウン管というとても解像度の低いモニター。

さらに一般家庭でのテレビのサイズも20インチくらいでした。

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そんな劣悪な環境では「ぬ」と「め」も、濁音と半濁音ですら、見分けるのはかなりの難易度です。
もちろん写真機能付きのスマホどころか、携帯もデジカメも無い時代、最新のカメラは「写ルンです。」です。知ってますか?写ルンです。

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という訳で写メで保存も勿論出来ません。

子供たちはこの52文字をゲームを中断する度にジャポニカ自由帳などに書き写します。
しかし所詮は子供のやることであり、至る所で書き写し間違いが発生。

その日頑張って上げたレベルや進めた冒険がしょっちゅう無かった事にされました。
そんな惨劇がこの時日本各地で起こっていました。
そんなエニックスからの挑戦とも言える仕打ちを乗り越え、不屈の闘志で何度も立ち上がり、最後までクリアしてエンディングを見た時にプレイヤーは知るのです。

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このゲームの最強の敵はハーゴンでもシドーでもなく、ブラウン管に表示される「じゅもんが ちがいます」のメッセージである事を。

 

 

最後に 

最後になりますが、色々と難易度が高過ぎたり復活の呪文の悲劇など様々な問題も孕んでいた本タイトルですがなんだかんだ言って名作でした!

だからこそあれ程の販売本数となり、のちに発売され社会現象まで巻き起こす事になる『ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…』への礎となったのです。

最近ではPS4やiOSででもリメイク版のドラゴンクエスト ロト三部作が発売されています。

若いゲーマーの方などはここ数年のドラゴンクエストはプレイしていても、ドラクエ1~3あたりは未プレイの方も居るのではないでしょうか?

それもそのはず、ドラゴンクエストが初めてこの世に出てから既に32年の年月が経過してるのですから(2018年現在)

ドラゴンクエストシリーズは今の時代の方がプレイしてもきっと楽しめると思いますよ。

まだロト三部作を体験していない貴方、是非この機会に昭和に熱狂を生んだ伝説のゲーム『ドラゴンクエスト』を遊んでみてください。

今回は「ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々」の紹介でした。

 

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